約 1,917,113 件
https://w.atwiki.jp/nikonemiku/pages/39.html
レッツゴー!陰陽師と同じくニコニコ動画を象徴する動画。 しも氏によって編曲された、ニコニコ動画で知名度の高い楽曲を繋ぎ合わせたメドレーである。 2007年11月28日18時10分頃に管理者削除を受けた状態になったが、20時18分頃には動画は元通り再生が可能になった。 この作品が投稿されて以降、同楽曲を伴奏として歌唱パートを加えた、いわゆる「歌ってみた」動画の投稿が相次いだ。元々このような志向の動画は以前から投稿されていたが、同楽曲を使用したものがこれまで例を見ないほど数多く投稿されたことでも注目を一手に集める要因となった。 その中でも特に多くの視聴者の注目を集めた歌い手には、自然発生的に愛称がつけられたりした。また自らその愛称をハンドルネームのようにして歌を発表する歌い手もいる。さらに歌ではなく、リコーダー、ピアノ、ヴァイオリン、果ては篠笛や箏など多彩な楽器を使って演奏する「演奏してみた」動画も投稿された。また、これらの歌や演奏をミックスして合唱や合奏としたものもあり、オーケストラによる演奏も投稿された。 「らき☆すたRe-Mix002〜『ラキスタノキワミ、アッー』【してやんよ】〜」のトラック6に収録された『組曲「らき☆すた動画」』は『組曲「ニコニコ動画」』をリスペクトしたものであると作曲した神前暁は語っている 組曲『ニコニコ動画』 曲順 楽曲名 出典 1 エージェント夜を往く ゲーム『THE IDOLM@STER』挿入歌 2 ハレ晴レユカイ アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』エンディングテーマ 3 患部で止まってすぐ溶ける~狂気の優曇華院 IOSYSによる、ゲーム『東方永夜抄』BGM「狂気の瞳 ~ Invisible Full Moon」のアレンジ 4 Help me, ERINNNNNN!! ビートまりおらによる、ゲーム『東方永夜抄』BGM「竹取飛翔 ~Lunatic Princess」のアレンジ 5 nowhere アニメ『MADLAX』挿入歌 6 クリティウスの牙 アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』BGM 7 GONG ゲーム『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』オープニングテーマ 8 森のキノコにご用心 ゲーム『スーパーマリオRPG』BGM(歌詞は二次創作) 9 Butter-Fly アニメ『デジモンアドベンチャー』オープニングテーマ 10 真赤な誓い アニメ『武装錬金』オープニングテーマ 11 エアーマンが倒せないせらのオリジナル楽曲(歌詞はゲーム『ロックマン2 Dr.ワイリーの 謎』をテーマにした二次創作) 12 勇気VS意地 『ミュージカル・テニスの王子様』挿入歌 13 アンインストール アニメ『ぼくらの』オープニングテーマ 14 鳥の詩 ゲーム『AIR』オープニングテーマ 15 you ゲーム『ひぐらしのなく頃に解 目明し編』エンディングテーマ 16 魔理沙は大変なものを盗んでいきました IOSYSによる、ゲーム『東方妖々夢』BGM「人形裁判 ~ 人の形弄びし少女」のアレンジ 17 思い出は億千万 ゲーム『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』BGM「ワイリーステージ1 BGM(歌詞は二次創作) 18 God knows... アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』挿入歌 19 もってけ!セーラーふく アニメ『らき☆すた』オープニングテーマ 20 ガチャガチャへるつ・ふぃぎゅ@ラジオ ゲーム『ふぃぎゅ@謝肉祭』オープニングテーマ 21 創聖のアクエリオン アニメ『創聖のアクエリオン』オープニングテーマ 22 ふたりのもじぴったん ゲーム『ことばのパズル もじぴったん』テーマ曲 23 つるぺったん Silver Forestによる「竹取飛翔」「レッツゴー!陰陽師」「ふたりのもじぴったん」のRemix 24 Here we go! ゲーム『スーパーマリオワールド』BGM 25 true my heart ゲーム『Nursery Rhyme -ナーサリィ☆ライム-』オープニングテーマ 26 kiss my lips 佐倉紗織の楽曲 27 RODEO MACHINE HALFBYの楽曲 28 序曲(DRAGON QUEST) ゲーム『ドラゴンクエストシリーズ』テーマ曲 29 FINAL FANTASY ゲーム『ファイナルファンタジーシリーズ』テーマ曲 30 ガチャガチャきゅ~と・ふぃぎゅ@メイト ゲーム『ふぃぎゅ@メイト』オープニングテーマ 31 あいつこそがテニスの王子様 『ミュージカル・テニスの王子様』挿入歌 32 レッツゴー! 陰陽師 ゲーム『新・豪血寺一族 -煩悩解放-』挿入歌 33 さくらさくら Feat.fooさん 日本古謡。ニコニコ動画で、かつて動画が削除された時に流されていた曲
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/531.html
魔理沙17 新ろだ98 来る春の陽気に誘われて、今宵は久方ぶりの大宴会。 男子禁制、飲み過ぎ上等。 女の子たちだけで、たまには羽目を外させろ――というコンセプトでありました。 場所はいつも通りの博麗神社。 神社へと続く石段の両脇、境内を囲む並木。そこかしこに植えられているのは、様々な種類の桜たちでした。 咽返るほどに幽艶な色を湛える桜は、言葉で表現しつくせないほどの美しさで佇んでいます。 この神社の桜はすでに現界に無く、幻想となったものではないかと言われている……そのような噂が立つほど、 桜の名所として知られています。 さて、掃き清めた境内に、大風呂敷を広げてのどんちゃん騒ぎとなりました。 料理やつまみは紅魔館のメイド長を筆頭に、得意な連中が担当し、それ以外の輩はありったけの酒持って来い酒、ってな具合です。 紅白巫女の音頭で乾杯。 思い思いの酒杯やらグラスやらジョッキやらの打ち合わせられる音が、宴会の始まりを告げました。 待ちかねたかのように、プリズムリバー楽団のアンサンブルが響き渡ります。 どうやら昨日から泊まり込みで、練習に励んでいたよう。舞台端には夜雀も待機していて、合同演奏会となりそうです。 本日の特別ゲストは、まだ春を撒き足らなくて、ふよふよ彷徨っていた春告精ことリリー・ホワイト嬢でありました。 たまたま神社の近くを通りかかったのが運の尽き。 悪ノリしている酔っぱらいどもに、よってたかって拉致られて、本日最高の酒の肴(もちろん、性てry)にされてしまいましたとさ。 そんなこんな大騒ぎしているうちに、宴もたけなわ。 夜も更けてまいりまして、早めに帰るやつは帰り、飲み続けるやつは飲み続け、死屍累々の死して屍拾うものなし。 おやおや? よく見ると、普段は最初からぶっ飛ばして飲みまくり、絡み酒に泣き上戸、 いのいちばんにグロッキーになっているはずの恋色魔法使い、霧雨魔理沙が、 神社の縁側に座り込んでぼんやりとしているではありませんか。 いちおうお猪口は手にしているようですが、ほとんど飲んだ形跡もございません。 澄みわたる夜空を見上げたまま、何やら考え込んでいるようです。 はてさて、どうしたことでしょう。 そもそもこんな騒ぎの場に、独りで居ること自体が稀。 いつだって彼女の周りは騒がしく、笑いに満ちている――という印象があります。 しかしながら今宵は存在感もなく、表情も陰りがちであるように思います。 魔理沙の纏う雰囲気を察しているのかいないのか、いまのところ誰も彼女に話しかけようとはしていません。 いつのまにか月は妖怪の山裾へと沈み、星は天を満たすがごとくに煌めいています。 星明りに照らされながら、桜の花びらがひとひら、ふたひらと揺落していく。 それを、ぼんやりと眺めていた魔理沙が、ふと立ち上がりました。 彼女は未だ飲み続けている連中へと歩み寄り、 「ちょっといいか、幽々子」 と、声をかけました。 名指しで呼ばれたのは、冥界の姫君、西行寺 幽々子嬢であります。 容姿端麗、ないすばでー。 かなりの天然&マイペースのおねぃさん系という、それ何てギャルゲ? な亡霊少女でございます。 宴会がはじまってから先ほどまで、親友とも言うべきスキマ妖怪と飲んでいましたけれども、いささかも酔った気配はありません。 ほややんとしたほっぺたが、ほんのりと朱に染まっているくらいでしょうか。 「どうしたのかしら?」 魔理沙の真剣な様子に、すこし訝しがりながらも言葉を返します。 「相談したいことが……あるんだぜ?」 何やら口調がおかしいのはご愛嬌。 本人、滅茶苦茶真面目な様子なので、ツッコミは厳禁ですかね。 いま彼女と一緒にお喋りに興じていたのは、この神社の主と、紅魔館の主。 話題が合うのか合わないのか、いまいちわからない組み合わせ。 それぞれの従者たちは、早々に沈没して、そこらに転がっています。 隙間妖怪は「一旦仮眠してくるわ」と、セルフ神隠しでスキマの狭間に消えていきました。 「相談……私に?」 小首を傾げながら、西行寺さんは問います。 彼女の疑問ももっともな話。 周囲の知る限り西行寺幽々子と霧雨魔理沙に、接点はあまりないはずです。 それが、このタイミングを狙っての相談事とは、想像の余地が広すぎるでしょう。 左右を見回しながら、身を縮めるかのような仕草をする魔理沙。 彼女の様子から、あまり聞かれたくない話だろうというのがわかったのか、紅白と吸血鬼は知らぬふりを決め込んでいる様子。 「ああ……だからちょっと、耳かせ」 ごにょごにょごにょ。 聞いているうちに、西行寺さんの表情が綻んできたのがわかります。 いったい何を話しているのでしょうか。 「あらあら、明日は妖夢に頼んで、お赤飯かしらね」 なんということでしょう。 「「ぶふーーーーーーッ!」」 衝撃の発言に、興味津々に聞き耳を立てていたお二人さま、飲んでたお酒を噴出しました。 ってか、ちょっと鼻からも出てますよ、お嬢さん方。 魔理沙は魔理沙で、ナイショ話のつもりが、大暴露会になってしまって顔真っ赤。 いまにも泣き出しそうな勢いです。 「う、うぁ……」 というかもう、半泣きでした。 さすがにマイペースな西行寺さんも、危険な匂いを悟ったのか、あわてて彼女を宥めにかかります。 「ゴメンなさい、内緒の話にしたかったのね。 でも、ほら、ここにいる二人も彼氏持ちだから、一緒に相談に乗ってもらったらどうかしら?」 「そうね、私にできる範囲でなら」 「――あんな表情されたら、突き放すわけにもいかないじゃない」 霊夢はもとより、いつもは犬猿の仲であるレミリアにも気遣われています。 そのことで少しは落ち着きを取り戻したのか、魔理沙は続きをぽつりぽつりと語りだしました。 「この間のことなんだけどな。今夜みたいに綺麗な満月だったから、家の縁側でアイツと月見しながらお喋りしてたんだよ」 いつもは微妙な男言葉を使って、幻想郷中を飛び回っている彼女ですが、コイバナするときはやはり年相応の女の子。 恥じらいを含んだ表情は、綻びかけた若芽のよう。 ああ、いや。ある意味もう開花しちゃったみたいですが、それ言っちゃ野暮でしょう。 初々しい少女の様子に、周りの空気も自然と暖かなものになります。 「そしたら……その……良い雰囲気になってだな。え、えっと……ごにょごにょ、しちゃったわけだ」 「ビーストモードかしら?」 「ああ、月の光で獣化したのね」 「はじめてなのに、それは辛かったわね」 「ちょっと行って、文句言って来ようかな」 巫女と吸血鬼が余計な茶々を入れますが、魔理沙にそれをいなす余裕はなさそうです。 「い、いや、そんなことはなかったぞ! アイツは……すごく優しくしてくれたんだけどさ」 「余計な横槍みたいだったかしら」 「ふむふむ――それじゃあ、何が問題だったのよ」 「ほら……お互いがはじめて同士だった所為も、あるかもしれないんだけど……その、なんだ、私が痛がり過ぎちゃったみたいで、な」 「ああ、そっか、そりゃあ仕方ないわね」 「それで、どうなったの?」 「何とか最後まで頑張ったんだけど――」 「わかった」 ここで、いままでじっと会話に聞き入っていた、西行寺さんが口を挟みました。 どうやら魔理沙の相談ごとに、見当がついたようですが……。 「たぶん、それから彼氏さんが、いい雰囲気になっても手を出してこなくなった。違ってたかしら?」 「いや、あってる……今までだったら、キスくらいはしてくれるようなときでも、何にもしてこないんだぜ?」 「どういうことかしらね。霊夢はわかる? その理由」 「うーん、ダメね。私だって、そんなに経験あるわけじゃないからさ」 「それでだ、ならば――と思って、私からいろいろやってみたんだ」 「どんなことしたの?」 「風呂上りに、寝てるアイツの布団に潜りこんでみたり」 「ちょっ!? ……思ったより積極的なのね」 「でもさ、どれもグレイズされてるというか、かわされてるんだよな……」 しゅるしゅるしゅる、と風船がしぼむように、魔理沙は項垂れていきます。 つい先ほどまで紅潮して声を張っていたかと思うと、次の瞬間にはこれ程までに凹んでいたり。 不安定な少女の様子に、話を聞いている三人も慎重に為らざるを得ないでしょう。 少女の吐露は続きます。 「不安になるんだよ。私なんてさ、レミリアみたいに綺麗じゃないし、幽々子みたいにスタイル良くないし、 霊夢みたいに何でもできるわけじゃないし――だから、アイツに理由を聞くのが怖くて、こわくて……」 いちど大きくしゃくりあげますが、それでも言葉を止めずに、 「私のこと嫌いになったんじゃないか、とか、私の身体がおかしかったんじゃないか、とか、考え出したら止まらないんだよ」 決壊した堰は、なかなかもとに戻すことはできない。 とめどなく零れる雫を拭おうともせずに、魔理沙は喋り続けます。 そこへ、 「……そう、本当に不安だったのね」 いつのまにか魔理沙の隣に移動していた西行寺さんが、ぽつりと言いました。 ふわり、と包み込むように泣き続ける少女を抱きしめます。 赤子をあやすように、薄い硝子の心が壊れてしまわないように、と。 豊かな金髪を手櫛で撫でつけながら、西行寺さんは口を開きます。 「大丈夫よ。あなたは彼に愛されているわ。あなたが思っている以上に、ね」 「どういうことだ?」 抱きしめられた少女の声は今だか細い。 「あなたの彼はね、あなたを傷つけたことを後悔しているのよ」 「私を? そんなはずはない!」 「思い込んでるだけなんだけどね。さいしょ、すごく痛かったーって言ってたわよね」 「ああ――ちょっと泣くくらいにな」 「そのせいねー。痛かった、泣かせたイコール嫌なことをした、と、思い込んじゃったのよ」 「そんなわけないのにな」 「でも、そういうことなのよ。愛する人と抱き合うことに、ひとつになることに、嫌悪感なんて抱くはずがないのに」 「そうだな……ああ、そういうことだったのか」 「たぶん、正解。お互いに臆病だったの、あなたたちは。言葉にしないと伝わらないこともあるのよ。 だから一度、ゆっくり話し合ってみるといいわ。お互いのために、ねー」 「ありがとよ、幽々子」 そう言って笑った魔理沙は、まだ涙の跡は乾いてないけれど、いつも通りの不敵な表情でした。 / その後すぐ、安心したのか、魔理沙は西行寺さんの腕のなかで眠ってしまいました。 しどけない表情。 可愛らしいというか、微笑ましいですね。 レミリアは神社に泊まっていくようです。 従者どもがあの様子じゃ、昼過ぎまでは動きようがないわ――と、愚痴っていました。 「なんか、まったく役に立ってなかったわね、私たち」 「逆に勉強させてもらった感が強いかしら」 なんて会話をしながら、社務所の奥に引っ込んでいったのが印象に残っています。 もう、境内に残っているのは、潰れて寝ている輩と西行寺さんだけのようです。 遥かに広がる星空を望みながら、手酌で飲んでいました。 ふ、と、手を止めて、 「紫、こういう話題のときは、聞き耳立てるの止めたほうがいいと思うわよ」 虚空に向けて、言葉を放ちました。 どうやら、スキマ妖怪がスキマを使っていたのでしょう。 「そんなことばっかりやってるから、耳年増とか言われちゃうのよ」 どこにいるのかはわかりませんが、西行寺さんと会話しているようです。 「恥ずかしがらずに会話に加わればいいじゃない」 「べつに彼氏がいないからーって、ああいう話に加われないわけじゃないのよ。自分の意見を言えばいいじゃないの、 いつもみたいに余裕ぶって、ね。まったく――でも、そんなあなただからこそ、可愛らしいと思うのよ、私はね」 「はいはい、それじゃあお休みなさい」 会話は終わったようです。 しかし、内容は恐ろしいというべきか、意外というべきか、判断に苦しむもの。 ひとつわかったことは、西行寺さんの口調が、霊夢たちに対するのと比べて幾分か砕けていたことでしょうか。 やはり仲が良いというのは、本当のことでした。 / 「――最後に、天狗の新聞屋さん。いるんでしょう?」 「あやややや、やっぱりバレてましたか」 「そりゃあ、ねー」 「スキマに気付かれるようでしたから、わたしに気付かないわけないとは思っていましたが」 「さっきのお話の、最初から聞いてましたわね。まさかとは思うけど、記事にするつもりなのかしら?」 「それこそ、まさか、ですよ。わたし自身が同じ状況だったとき、って考えると、そんなことできるわけないじゃないですか」 「……ごめんなさい、あなたの良識を疑って」 「いいえ、構いません。会話に加わるのに出遅れたうえに、 タイミングを逃してそのまま聞き続けてたっていうのが本当のところですから。 あんまりピンチになるようなら、加勢しなきゃなーとは思ってましたけど、その必要もなかったみたいですし」 「そうねぇ、今回はたまたま、上手くいっただけよ」 「またまた、謙遜しちゃって。西行寺さんのお話、良かったですよ」 「――幽々子でいいのよ?」 「うーん、わかりました。では、幽々子さん、で」 「ええ」 「そういえば、男性陣もこーりん堂で飲み会なんですよね」 「らしいですわね。たぶん、向こうでも似たような話題になって、似たようなこと言われてるんでしょうね」 「上手くいくと、いいですね」 「同意、しておきますわ」 静かに夜は更けていきます。 そろそろ空が白み始めるでしょうか。 幽々子さんは、立ち上がり、舞い始めました。 それが何を意味するのかは聞かなかったけど、聞かなくて良いような気もします。 昨日より今日が、今日より明日が、より良い一日になりますようにと願いながら、 わたしは最後に残ったお猪口の中身で喉を潤しました。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 新ろだ152 「う…うぅ………」 茸採集を開始してから僅かに10秒。 最初に見つけたのは目的の茸でもなければ珍しい茸でもなく、人。 それもこの森独特の瘴気にやられて瀕死の状態になっている人間だった。 「………………」 まさかこんなモノを見つけることになろうとは欠片も思っていなかったが、 しかし見つけてしまったものは仕方がない。 このまま放置していれば確実にコイツは死ぬだろうし、このまま死なれたのでは目覚めが悪い。 そう思った私はこの倒れている人間を手当てする事に。 と言ってもここに何時までも留まっていては手当ての意味がないので、 しぶしぶ茸採集を中止して自宅へ連れて行くことにした。 「あの、どちら様ですか?」 これが手当てを終えて意識を取り戻した奴の第一声。 ムカついたのでとりあえず一発殴っておく。 「私は『霧雨 魔理沙』だ。で、お前は?」 「イタタタ……あっ、僕は○○と言います」 自己紹介もそこそこに、私は早速○○に何故魔法の森にいたのかを聞くことにした。 先程も言ったが魔法の森には独特の瘴気が広範囲にわたって常に漂っており、 何らかの対抗手段を持たずに足を踏み入れれば確実に死に至る。 まかり間違っても○○のような一般人が足を踏み入れていい場所では……ん? 「そう言えば○○って変わった服を着てるな」 ふと気付いたのだが、○○の着ている服はあまり見慣れない感じだった。 人里で普通に着られている物とは明らかに違うし、 かといって自分の知り合い達が着ているような独特なものともまた違う。 そう言えば前に香霖堂で似たような物を見た気がするな。 あの時は大して気にも留めなかったが、もしかして○○は……… 「えっと、その、僕自身もまだよく判っていないんですけど…」 そして○○がしどろもどろになりながら始めた説明は、私の推測を裏付けるものだった。 どうやら○○は幻想郷の外の世界…こっちで言うところの外界からやって来たようだ。 もっとも強制的に拉致されたというのが正しいかな。あのスキマ妖怪め。 しかしまぁ、これはさっさと霊夢のところに連れて行ったほうが良さそうだな。 「とりあえず博麗神社にで…「ぐぅ~~~♪」…も………」 「………………」 「………………」 「………………」 「………………」 「………………」 「………………腹が減ってるみたいだし、飯くらいはご馳走してやるよ」 「えっ? あの、今のは僕ではなくて魔理沙さんの…「○○は腹が減ってるんだよなッ!!!」…ハイ」 「そうそう。人間素直が一番だぜ」 まぁあれだ。 腹が減っては戦は出来ぬって言うし、とりあえず昼飯くらいはご馳走してやろう。 魔法の森で○○を拾ってから一週間経ったが、○○は相変わらず私の家にいた。 もちろんこれは家主である私も了承している事であり、○○も納得した上での結果だ。 「おはよう、魔理沙。朝ごはんもうすぐ出来るからね」 私が寝ぼけた半覚醒状態でダイニングに足を踏み入れると、 朝食の準備をしている○○が作業の手を止めて私に挨拶してきた。 出会った頃と比べて口調がかなり柔らかいものになっているが、私としてはこっちの方がいい。 次いで○○が作っているであろう料理の良い匂いが私の鼻腔をくすぐり、残っていた眠気が吹き飛ぶ。 「今日の朝はなんなんだ?」 私は席に着きながら○○に今朝の献立を尋ねた。 この匂いからしておそらくは煮物系だろう。 「今日は御飯とお味噌汁とほうれん草のおひたし。メインはあっさり風味の肉じゃがだよ」 作業を再開した○○から背中越しに答えが返ってきた。 予想通りだな。 「あと少しだけ待っててね」 「可能な限り急いでくれよ」 この流れから想像がつくとは思うが、○○の料理の腕は達人を通り越して神の域にあった。 それをまざまざと見せ付けられたのは○○を助けた日の昼食の時である。 助けてもらったお礼がしたいという○○の申し出を受けた私は、 キッチンの使い方を教えて○○に昼食を作ってもらった。 その出来栄えたるや、とても口では説明しきれないほど見事なものだった。 ただ、あまりにも見事すぎたため私の女としてのプライドは木っ端微塵になってしまったが… 「なんで炊くだけの御飯の味まで違うんだ?」 「何か言った?」 「ん、なんでもないぜ」 ともかく○○の作る料理はどれも筆舌尽くしがたいほどに絶品だ。 そんな一度食べれば即虜になるであろう料理の犠牲?者第一号は勿論私だが、 実は既に第二号と三号が存在していた。 「……で、何で霊夢とアリスがさも当然のようにここにいるんだ?」 「細かい事を気にしてちゃダメよ、魔理沙」 「私達友達でしょう?」 一週間前に○○が作った夕食を味わって以来、食事の度に顔を出すようになった霊夢。 四日前に○○が作った昼食を味わって以来、食事の度に顔を出すようになったアリス。 それぞれ食事の材料はキチンと持ってくるので大した負担ではないが、 それでも毎日毎食の度にとなるとさすがに言いたくもなる。 「いいじゃないか、魔理沙。食事は皆で食べた方が美味しいよ」 しかし結局のところ、料理を作っている○○本人がこれなので私の言葉は無意味だろう。 それはどうでもいいとして、どうやら朝食が完成したようだ。 食欲をそそる匂いを立ち昇らせる料理が○○の手によって次々にテーブルへと並べられていく。 配膳を手伝ったりしないのかって? 生憎と私達はこの料理を凝視しながらどんな味なのかを想像するので忙しいんだよ。 「それじゃあ食べようか。いただきます」 「「「いただきます」」」 そして○○の声を合図に食事が始まる。 悪いけどここから先は一切無言だからそのつもりでいてくれ。 理由? 蟹とか食べる時何故か皆無言になるだろ。それと一緒だ。 魔法の森で○○を拾ってから一ヶ月が経ったこの頃、 私の家は○○の手によって劇的な変化を遂げていた。 「しかし、あの物置同然だった家が変われば変わるものよね」 「ホント。これが一ヶ月前と同じ家だなんて信じられないわ」 「お前ら喧嘩売ってるのか?」 ○○の作った和菓子を食べながら失礼極まりない発言をする霊夢とアリス。 悲しいかな私自身も割と本気でそう思っているためこれ以上強くは言えなかった。 「天才料理人にして天才お掃除人って訳か。○○さんって多芸よね」 そう、霊夢の言うとおり○○は多芸だったのだ。 それが驚異的な料理技能に勝るとも劣らないお掃除技能。 一ヶ月前までは至る所にゴミ…もとい蒐集した物が溢れていた我が家は既に見る影もなく。 一体何処にしまったのかと本気で首を捻りたくなるほどキッチリと片付けられていた。 「一家に一人の必需品って感じね。魔理沙、私に○○さん譲ってくれない?」 「誰が譲るか。そもそも○○は物じゃないんだ。そんな言い方はするな」 アリスの物言いに思わず本気で噛み付いてしまう私。 何故かは知らないが、最近○○に関する事に過剰に反応している気がする。 「もう、冗談に決まってるじゃないの」 「冗談だからこそ言っちゃいけない事があるんじゃないか?」 「……そうね。ごめんなさい」 今だってそうだ。 アリスが○○の事を本気で物扱いしてるなんて思ってないのに、 私の口をついて出る言葉にはアリスに対する露骨な敵意が含まれている。 自分の感情を制御出来ないなんて、何だか嫌な気分だぜ。 「…それはそうと魔理沙。○○さんはどこにいるの?」 少し暗くなった空気を変えるつもりだろう霊夢がそう言った。 残念ながら私の機嫌は更に悪くなった。 今日、○○はここにはいないのだから。 「○○は紅魔館だ」 そこで聞きつけたのかは知らないが、 あそこのメイド長が是非○○に料理を習いたいと頼みに来て、○○がそれを了承した。 ついでにレミリアからも○○の料理を食べてみたいという要望もあったそうなので、 今日は向こうで夕食を作りそのまま泊まってくるとの事。 ただそれだけ、なのにどうして私はこんなにイラついているのだろう。 「紅魔館? 大丈夫なの?」 「○○に何かあったら屋敷ごと吹き飛ばすって念を押しといたからな」 レミリアに限って自分から招待した人間をどうこうしたりはしないだろう。 しかし戦闘力皆無の○○にとっては危険が多い事に違いはない。 「そんなに心配なら、どうして同行しなかったのよ」 「………どうしても外せない研究があったんだよ」 メイド長が○○を迎えに来た時に言ったのと同じ台詞を返す。 誤解のないように言っておくがこれは嘘じゃない。 最近継続して行っている研究が架橋に入っており、長時間ここから離れる事が出来ないのだ。 もし失敗すればやり直しに3ヶ月は掛かってしまう。 さすがにもう一度繰り返す気にはならない。 「………それだけ?」 何処か釈然としない感じの霊夢。 アリスも似たような表情で私を見ていた。 別に私は嘘なんかついてないぜ? 「………それだけだ」 だって○○がメイド長と話してた時に鼻の下を伸ばしていたように見えて、 私には見せた事がないような笑顔をメイド長に向けていた気がして、 何故かそんな○○の態度が気に食わなかったからなんて……そんなのが理由な訳無いじゃないか。 霊夢達が帰ってからさらに半日。 私は○○が作っておいてくれた食事を一人で食べた。 そう言えば一人で食事をするのは○○が家に来て以来初めてだったと気付く。 まぁ、別にどうでもいい事だ。 ○○が来る前はずっとそうだったんだからな。 「………………」 私は無言のまま、淡々と料理を食べていく。 いつもと同じように美味しいはずなのに、いつもと違って全然美味しく感じなかった。 ○○が紅魔館に行ってから丸一日。 いつもより重い足取りでダイニングにやって来た私を○○が出迎えてくれた。 「おはよう。それからただいま、魔理沙」 いつの間に帰ってきたのか、普段と変わらぬように朝食の仕度をしている○○。 丸一日見なかった○○の姿。 丸一日聞かなかった○○の声。 たったそれだけで私の心は何か温かい気持ちでいっぱいになっていった。 「………………」 そして同時に物凄く恥ずかしくなってしまう。 細かい事は自分でも解らないが、とにかくこれ以上ないくらいに恥ずかしい。 それはいつもと変わらないはずの○○を直視できないほどだった。 思わず俯いてしまう。 「………魔理沙? どうかしたの?」 無言になった私の様子が気に掛かったのか、料理の手をとめてこちらに近づいてくる○○。 マズイ、マズイぜ。 ○○が一歩近づいてくるたびに恥ずかしさがドンドン強くなっていく。 私は一体どうしちまったんだ? 「顔が真っ赤だよ? もしかして熱でもあるのかい?」 そしてコツン…と、私の額に何かが触れた。 何事かと私が目線をあげると、そこにはかつて無いほどに近づいた○○の顔が…… それがその場で私の覚えている最後の記憶。 次に私が意識を取り戻したとき、 目の前にあったのは半壊した我が家と瓦礫に埋まって気を失っている○○の姿だった。 ○○と一緒に暮らし始めてから二ヶ月。 私はこの一ヶ月の間に自分の中で起こっていた異常事態の原因をついに突き止めた。 どうやらその、私は○○の事をす………すすすすす好きになってしまったらしいんだぜ? 言葉は疑問系になってしまったがこの気持ちは本物だ。 だけど、そこで新たな悩みが出来てしまった。 「魔理沙、今日のお昼ご飯は何が食べたい?」 それは○○の私に対する態度。 解りやすく言うと、○○は私の事を異性として意識していないのではなかろうかという事だ。 「…○○の作ってくれるものなら何でもいいぜ」 この想いを自覚して以来、少しでも○○の気を引くために色々な事をやってみた。 しかしどれも空しさしか残らないという散々な結果に終わっていた。 中でも極め付けなのが3日前、風呂上りにバスタオル一枚という姿で迫ってみた時の事だ。 ○○の気を引くというより私自身の気が触れそうだったが、そこは何とか気合で堪えた。 『魔理沙、お風呂上りだからっていつまでもそんな格好してると風邪引くよ?』 そんな私の姿を見た○○の第一声がこれである。 さすがに凹んだ。 いくらなんでもこれは凹まざるを得なかった。 『それに顔が真っ赤じゃないか。もしかしてのぼせたのかい?』 そして容赦の無い追撃にしてトドメの一撃。 想いを寄せている異性に対する羞恥を、 よりにもよって長湯したためにのぼせたと勘違いされてしまったのだ。 そりゃあこの姿と今の状況を考えればそうとれなくもないかもしれない。 だけど、せめてちょっとくらいは動揺するとかの反応が欲しかった。 「ああもう、こうなったら仕方がない」 こんな遠回しにアピールしていても○○には通用しない。 ならばいっその事正々堂々と告白してしまおう。 そもそもうじうじと悩んだりちまちまと小細工したりって言うのは私の性に合わないんだ。 うん、そうだ、そうしよう………………でも、断られたらどうしよう。 ○○と一緒に暮らし始めてから三ヶ月。 ついに私は○○に告白する決意を固めた。 告白すると決めてから決意するまでに時間が掛かりすぎじゃないかって? 馬鹿野郎、これでも急ぎすぎなくらいだ。 「へぇ~、綺麗なところだね」 「あ、ああ。私のお気に入りの場所なんだ」 そんな訳で私は○○と一緒にとっておきの場所へとやって来ていた。 うっそうと茂る魔法の森の中にポッカリとあいた小さな広場。 上を見上げれば空いっぱいに広がる満天の星。 足元を見れば月の光を受けた珍しい花々が神秘的な輝きを放っている。 それに魔法の森の中で唯一瘴気が発生していない場所でもあるため、○○も安心だ。 雰囲気を盛り上げると言う意味では最高の場所だった。 「ありがとう、魔理沙。こんな素敵な場所に連れてきてくれて」 「いや、別に。○○には色々と世話になってるしな」 お膳立ては整った。 後は私の想いを○○に伝えるだけ。 恥ずかしさなんてものはこの際無視だ。 「……なぁ、○○。聞いて欲しい事があるんだけど、いいか?」 ○○の目を真っ直ぐに見つめながら私は話し始める。 魔法の森で○○を見つけてから始まった今の生活。 最初は家事が異常に得意な居候が一人増えたくらいにしか考えていなかった。 「でも、○○の存在は私の知らない間にどんどん大きいものになっていったんだ」 ○○の事になると過剰に反応している自分がいた。 メイド長と話してた時の○○の態度が何故だか無性に気に食わなかった。 一ヶ月ぶりに一人で食べた食事は全然美味しくなかった。 そして紅魔館から帰ってきた○○を見て、声を聞いて、初めて自分の想いに気がついた。 「…つっても、自覚したのはもうちょっと後なんだけどな」 想いを自覚した後、少しでも○○の気を引きたくて色々な事をした。 でも、そんな私の努力は何の成果も生まなかった むしろ○○が私の事を異性として意識していないのではと感じ、凄く悲しかった。 それでも○○への想いは消えるどころかますます募っていった。 「だからさ、もう覚悟を決めて全部言っちまおうって思ったんだ」 そう、私の全部を伝えるために今日この場所に○○を連れてきたんだ。 「………………」 ○○はただ驚きながら私の話を聞いているようだった。 そりゃあ大して意識していなかった相手からこんな事を言われたら誰だって驚くか。 でも○○、まだなんだぜ? 「私からこんな事言われたら迷惑かも知れないけどさ、○○」 もうほとんど告白しちまったようなもんだけど、それでも一番大切な言葉が残ってるんだぜ? 「私は、○○の事が………」 ………なのに、どうして私はその言葉が言えないんだ。 もう私の気持ちは伝えたみたいなもんじゃないか。 私がこの後なんて言うのかなんて、○○にも解りきってる事じゃないか。 なのになんでこの言葉だけが言えないんだ? どうしてこんなに怖いんだ? この言葉を言ってしまったら、それが決定的なものになってしまうって怯えてるのか? 私の馬鹿、もうどっちにしたって今までみたいな関係じゃいられないじゃないか! 「○○の……○○の、事、が…………」 ○○の顔を真っ直ぐ見れなくなり、視線を明後日の方向に飛ばしてしまう。 ダメだ、泣くんじゃない。 こんなところで泣いたら全部台無しになるじゃないか。 「……ねぇ、魔理沙」 「………えっ?」 不意に響いた○○の声に反応し、思わず視線を○○の方へと戻す。 そこにいたのは今まで見たことがないくらいに真剣な表情の○○だった。 でも、真剣な表情のはずなのに何故か優しく笑っているような気がして 「実は僕も聞いて欲しい事があるんだけど、いいかな?」 そして○○の口から紡がれた言葉は……………… 「……なるほど。それがお二人の付き合い始めた切欠なんですね」 「へへっ、まぁな」 ブン屋のインタビューに答えながら、私はあの時の事を振り返る。 驚いた事に○○もまた私の事が好きだったというのだ。 私への思いを自覚したのはやはり紅魔館から帰ってきたあの日。 たった一日しか離れていないはずの私の姿を見た時に酷く安心し、 どうしようもないほどの温かい気持ちで心が満たされていくのを感じたらしい。 そして額を合わせたときはさり気なくドキドキしながらだったと言う。 私に対する態度についてだが、これもまた私の思っていた事と全く同じ理由。 つまり、○○は私に異性として見られていないのではないかと思っていたのだ。 中でも○○は私が風呂上りにバスタオル一枚で現れたときの事を例に挙げて、 『あんな無防備な姿を見せるのは、僕を男だと思ってないからとしか考えられないよ』 という風に言っていた。 あの時は私も自分の事で手一杯だったため気付かなかったが、言われてみればそういう見方もある。 だからと言ってそのくらい察しろよ鈍感!……とは、とてもじゃないが言えなかった。 私も○○と同じだったのだから。 「射命丸さん、インタビューは終わりましたか?」 キッチンからお茶と和菓子を持ってきた○○。 もはや当然の事ではあるが、○○は今も私の家で暮らしている。 家主と居候ではなく、愛し合う恋人同士という関係でな。 「ええ、もうほとんど終わりましたよ」 「でも、僕達の事が記事になるなんて、何だか恥ずかしいなぁ」 それについては私も同感である。 何が悲しくて○○との大切な思い出を世間に晒さにゃならんのだ。 ん? それならどうして全部喋ったのかって? そりゃお前、あれだよ。 『幻想郷一のカップルであるお二人を是非とも取材させて頂きたいと思いまして』 こんな事言われたらついOKしちまうだろ? 幻想郷一の最高最強ラブラブカップルなんて事実を言われたら……そこまでは言われてないって? と、とにかくだ、恥ずかしくはあるがせっかく取材に来てくれたのに追い返すのは失礼だろ。 『魔理沙さんのような素敵な人に想われてる○○さんは幻想郷一の幸せ者ですね』 という本当の事も言われたし。 べ、別に乗せられたわけじゃないんだからな! 勘違いするなよ!!! 「ところで、結局魔理沙さんは○○さんに好きだと言ったのですか?」 「……へ?」 「そう言えば僕が告白し返したせいで有耶無耶になって、結局『好き』って言葉は聞かなかったな」 改めて考えてみると私は未だに○○に『好き』という言葉を伝えていない。 告白の時も○○が私と同じ気持ちだったって事に舞い上がって、 そのまま○○に抱きついて泣きじゃくってしまったっけな。 ………なんだよ、私が泣きじゃくってたら悪いって言うのか? 「ふむ。それならこの場で言ってしまわれるのはどうでしょうか?」 「なっ!? ななななにを言い出すんだよお前は!!!」 「ふむ。それはいい考えだな」 「○○!?」 お、おいおい、何だか妙な展開になってきたぞ? ○○と二人っきりならともかく第三者がいる状況で『好き』と言えってのか? 「ちょ、ちょっと待て! 大体○○だって言ってないじゃないか!!!」 そうだ。 私が感極まって抱きついてしまった所為で、○○だって私に『好き』って言ってない。 私だけ追い詰められて恥ずかしがるなんてのは不公平だ。 こうなったら○○も恥ずかしさで身悶えし……… 「あっ、そう言えばそうだったね」 しかし○○は私の予想の斜め上を逝っていた。 私の瞳を真っ直ぐに見つめながら満面の笑みで、 「愛してるよ、魔理沙」 「………わ、私もあ………………愛、してるぜ、○○」 私はそれだけ言い返すのが精一杯だった。 ───────────────────────────────────────────────────────────
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/519.html
新・アリス×ゆっくり魔理沙5の続き 「…………ん。ここは……?」 「やっと起きたか」 うつ伏せていたアリスの背中から聞きなれた声がした。体が重いのでアリスは首だけを声の主に向ける。 「……命が惜しければ早く退きなさい」 「やだよ。どうせ碌に動けもしないんだろ? もっとここでゆっくりするぜ」 魔理沙は悪意にも近い笑みを浮かべてそう言った。 「! こ、の……」 魔法が使えない。魔力はある、しかし集中させることができないのだ。 「ふー。ここはおちつくなあ。ゆっくりできるぜ」 「魔理沙、あんた……うっ!」 途端に背中の重みが増し、反射的に首を正面に向けた。 「ふう。ゆっくりゆっくり」 「あんた、何ゆっくりみたいなことを」 重みが増していく。首を再び背中の方に戻すと。 「ゆっくりできるよ!!! おねえさんの背中の上はゆっくりできるよ!!!」 「ま、まりさ!?」 アリスの背中には通常の五倍ほどの大きさのゆっくり魔理沙が乗っかっていた。しかもどんどん膨らみ、重みが増している。 「まりさ、どきなさい、まりさ、まりさ! マジやばいって! まり……ぐえっ! どき、どきな……」 「どけえっ!!!」 「うわらば!」 「……あれ? まりさは? ……夢? どこだろ、ここ……永琳? 気絶してる……」 「貴女の起き際のアッパーカットで師匠は気絶したんですよ」 「……」 アリスは倒れた永琳を見つめる。 「どうかしました?」 「あ、いや、普通こういうときは悪いことをしたと思うんでしょうけど、不思議とそんな気分にならないのよね……。なんていうか、お返ししてやった、みたいな。……病んでるのかしら、私」 「大丈夫です、私もちょっとすっきりしてます」 アリスは何となく理解した。 「ここは永遠亭ね。……えっと、まりさ、ゆっくり魔理沙はどこかしら? 悪戯兎の元に預けたりしてないでしょうね」 優曇華院は困惑した表情を浮かべる。 「彼女はここにはいませんよ。魔理沙さんに預かって貰ってます」 アリスの時が止まる。 「……今、なんて?」 「ですから、魔理沙さんに」 「ま、ま魔理沙ーーーー!?」 顔を挙げ、ぎょろりと目を見開いたアリスの表情に、優曇華院は思わず一歩足を引いた。 「何てことするの! あんな奴にまともに世話ができるわけないじゃない! ああ、このままじゃ三日も待たずにまりさが干物になっちゃうわ」 「ぅ……ん、いいじゃない、そうなれば保存が利くようになるし」 おでこを擦りながら永琳が言う。 「いいもんですか。あの子の髪は貴重なの。物の価値がわからない魔理沙がぞんざいに扱う姿が頭に浮かぶわ」 「自分だって蒐集家の癖に……」 優曇華院が呟く。 「何か言った!?」 「いいえ、何も」 「ちょっとアリス、安静にしてないと」 「そのつもりよ。もっとも、まりさを取り戻してきてからの話だけど」 アリスは毛布を返し、立ち上がった……瞬間、前のめりに倒れた。そこで始めて、全身の筋肉がまともに作用していないことに気がついた。 「な、何の薬を……」 「人聞きが悪いわね。それは症状よ。後十分もしないうちに、意識が徐々に無くなって、また眠りにつくわ。わかったら、これ」 すでに視界はぼやけ始めている。目を細めて映像を鮮明化させ、永琳が手渡しているものが紙と鉛筆であることがわかった。 「……?」 意味もわからぬままアリスはそれを手に取る。 「魔理沙に注意しておきたいこと、ゆっくり魔理沙に伝えたいことがあれば今のうちにそこに書いときなさい。後で届けてあげるから」 魔理沙がゆっくり魔理沙を抱いて空を飛ぶ。ちょうど箒と胸の間に挟まる形だ。 「どこいくの?」 「んー……」 魔理沙が顎に手を当てて考える。 「物置かな」 魔法の森の入口であるそこは、今日もまた閑散としていた。 ――カラン、カラン 「いらっしゃ……何だ魔理沙か……うん?」 「よお、香霖」 「何だその人形は。アリスに作って貰ったのかい?」 「違うぜ、こいつは……」 まりさは魔理沙の胸にうずくまり、モジモジしている。恥ずかしいようだ。魔理沙はまりさを手に持って、強引に霖之助の方を向かせた。 「じゃーん」 「ここ、こんにちは…… 「ああ、いらっしゃい……ってなんだ、その妖怪は」 「妖怪なのかな?」 「人間じゃないだろう」 「ううん、お前何なんだろうな」 魔理沙がまりさを見つめる。 「まりさはまりさだよ?」 きょとん、とまりさは魔理沙を見つめ返す。 「知能はあまり高くないようだな」 霖之助が口を挟む。 「そうなんだよな。お前、よく幻想郷で生きていられるな」 魑魅魍魎が跋扈する幻想郷。スペルカードルールが制定されてからかなりましにはなったとはいえ、治安は安定せず、危険区域と定められている場所もいくつもある。そんな中、アリスに拾われるまでの間、ゆっくり魔理沙はどんな生活をしていたのだろうか。 「で、そいつはどこで拾って来たんだい」 「アリスから預かった」 「預かった……ということは、元々彼女のペットか」 霖之助はほお、と意外そうな顔をする。 「不思議だろ? 一人が好きなあいつがペットを飼うだなんて」 「おねえさんはなかなか面倒見がいいよ!」 まりさが割り込んで話す。 「ふふっ」 「くくっ。ペットが言う台詞じゃねえな」 「霧雨さんもやさしかったけど、アリスおねえさんはもっと優しいよ!」 ―― 霖之助と魔理沙の時が止まる。 「まりさ、今何ていった?」 「アリスおねえさんがやさしい……」 「その前だ」 「アリスおねえさんが面倒見がいい……」 「そのあと!」 魔理沙がまりさに詰め寄る。まりさはびくりと小さく震える。 「魔理沙、おびえているじゃないか。それじゃ逆効果だ。僕が聞こう」 「香霖……」 霖之助は魔理沙に歩み寄り、腰を落とした。できるだけ目の高さを合わせようとしたのだが、それでも上から見下ろす形になる。 「霧雨さん、ってのは誰だい?」 「……まりさの面倒を前に見てくれてた人……」 「ということは、霧雨さんの家に住んでいたのかい?」 「うん」 「その家は大きかった?」 「うん。すっごく大きかった」 「……そこで『道具』って聞いたことあるかい」 「あるよ! おじさんが、いっつも『うちは里一番の道具屋だ』って自慢してた!」 「……」 「……」 魔理沙と香霖が顔を合わせる。魔理沙が頷く。 「……こいつ、霧雨家で……」 敢えて他人行儀な表現で、魔理沙は言った。 「魔理沙の面影を感じたんだろうね。親父さんは、今でも君が……」 「よせやい!」 「……」 魔理沙はそっぽを向く。まりさも空気は察したのか、きょろきょろと霖之助と魔理沙を交互に眺めてあたふたしている。 「……き、霧雨さんはまりさのこと可愛がってくれたよ! まりさの名前つけてくれたのも霧雨さんだもん!」 「!」 「霧雨さんが、『元気で溌剌と育つように』ってまりさ、って名前をつけてくれたんだよ! 霧雨さんは……! 魔理沙がまりさを抱えあげる。 「まりさ……もういい。いいんだ」 「魔理沙……余計な口出しはするつもりはない。君の決めたことだしな。ただ、いい機会だから、これからどう距離を取っていくのかをもう一度考えてみるといい」 「ああ」 霖之助はいつもそうだった。家出をしたときも、咎めようとせず、かといって甘やかそうともしなかった。ミニ八卦炉といくつかの道具を渡して、「後は自分で何とかしろ」。正直ちょっぴり当てにしていたので、当時は少し焦ったものだ。 「これなーに?」 まりさに目をやると、古道具を弄りまわしていた。確かあの道具は。 「……霧雨の剣」 「わわっ、それには触るな!」 霖之助が慌てて取り上げる。 「そんなに焦らなくてもいいだろ。単なるがらくただし」 「怪我でもしたら大変だろう……(道具が)」 「お前、そんな性格だっけ……?」 「僕は愛玩動物には意外と弱いんだ」 「それなんて名前なの!?」 「ん、あーこれは……」 霖之助は少し躊躇する。魔理沙が顔を少し動かし、言っても構わない、とジェスチャーを送る。 「霧雨の剣、だ」 「霧雨の剣! か。教えてくれてありがとう! 霧雨の剣かっこいいですね」 「それほどでもない……(こいつ、この剣の価値がわかるのか……?)」 霖之助はまりさを見つめる。相変わらず屈託のない表情でニコニコ笑っている。 (……なわけないか) 「で、魔理沙。今日は用はあるのか、ないのか」 「ある。ちょっと八卦炉の様子がおかしくてな、メンテナンスを頼みに来たんだ」 「どれ、見せてみろ……」 マスタースパーク!! 恋の魔砲が空を割く。霖之助に修理してもらった八卦炉は、抜群の威力を実現していた。 「綺麗だね」 「綺麗か?」 普段「ごつい」「野蛮」「パクリ」などと少女たちにけなされていたので、綺麗だとは新鮮な感想だ。 香霖堂を出て、一人と一匹は再び空の散歩としゃれこんでいる。 「次はどこにいくのー?」 まりさは目を輝かせて聞く。アリスは散歩程度でしかまりさを外に出さなかっただろうから、今の状況が結構新鮮なのだろう。 「んー、次はなあ……図書館だな」 続き→新・アリス×ゆっくり魔理沙5の続き ちょっと短いけど、ここで切りますね。 これからいろんな所を二人が旅する感じです。 最近は東方SSのネタばかり湧いてきて、ゆっくりを書く時間がなかなかできないです…… 最後のブロントでおごったジュース吹いたw -- 名無しさん (2008-12-06 02 18 01) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tohoranking/pages/63.html
週刊東方ランキング3月第3週 【集計期間】 3/15 0 00-3/22 0 00 【集計方法】 (再生数÷20)+マイリスト数 【対象作品】 東方タグがある作品(17,092件)、タイトルに東方が入っている作品 【司会進行】 ゆっくり霊夢、ゆっくり魔理沙 ピックアップコーナー開始 掲載動画の前回順位を追加 新作の場合は新作と表記 結果 ※動画名は集計時のものを使用しています。 ※自動的に次の作品にとぶようになっている一連の作品は一つの作品とみなします。 順位 Pts 動画サムネイル 動画詳細 1 18079 動画名 \射命丸/『幻想郷コール&レスポンス』に絵をつけてみた\石鹸屋/ 前回順位 初登場 動画ID sm2698576 備考 2 10277 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 「ケロ⑨ destiny」に絵をつけてみた 前回順位 初登場 動画ID sm2719513 備考 ユーザー削除済み 3 5854 動画名 東方萃夢想でウッーウッーウマウマ(゚∀゚) 前回順位 初登場 動画ID sm2708964 備考 4 5245 動画名 【東方×るろうに剣心】るろうま魔理沙 -幻想弾幕浪漫譚-OP 前回順位 初登場 動画ID sm2709404 備考 5 4409 動画名 東方VocalBGM −sweet little sister−【原曲 U.N.オーエンは彼女なのか?】 前回順位 9位 動画ID sm2049295 備考 スキマツアー 6 3832 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 東方バスターズ! (ミラー版?) 前回順位 初登場 動画ID sm2709864 備考 権利者削除済み 7 3687 動画名 【MAD】東方で青のり~エキスver~【ブリトラ】 前回順位 4276位 動画ID sm2645311 備考 8 3588 動画名 【手書き】魔理沙、地獄に落ちる【東方】 前回順位 初登場 動画ID sm2682338 備考 9 3539 動画名 組曲『ニコニコ幻想郷』 前回順位 初登場 動画ID sm2657040 備考 10 3472 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方】巫女からメイドへ 3話 前回順位 初登場 動画ID sm2665963 備考 ユーザー削除済み 11 3354 動画名 【作業用】東方 原曲・アレンジ 詰め合わせ1【BGM】 前回順位 初登場 動画ID sm2675760 備考 12 3079 動画名 ネイティブフェイス(Windows効果音アレンジ) 前回順位 729位 動画ID sm2637578 備考 13 2938 動画名 【東方】組曲『ニコニコ幻想郷』を歌っちゃいました。【H.264】 前回順位 初登場 動画ID sm2680754 備考 14 2837 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 東方 小話劇場 Vol.1 前回順位 初登場 動画ID nm2692653 備考 ユーザー削除済み 15 2788 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方】巫女からメイドへ 1話 前回順位 1508位 動画ID sm2325552 備考 ユーザー削除済み 16 1881 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 ⑨MAD 【東方MAD】 前回順位 1289位 動画ID sm508305 備考 17 1751 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 東方【MAD】雪のツバサ 前回順位 695位 動画ID sm2611265 備考 権利者削除済み 18 1622 動画名 【東方】腋太郎の鬼退治【昔話】 前回順位 1580位 動画ID sm2489849 備考 19 1567 動画名 東.方.M-1ぐらんぷりは漫才なのか?【東方M-1オールスターズ】 前回順位 180位 動画ID sm2637384 備考 20 1284 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方】巫女からメイドへ 2話 前回順位 948位 動画ID sm2455662 備考 ユーザー削除済み 21 1120 動画名 【東方】オーケストラアレンジを全力で2 前回順位 ? 動画ID sm2645048 備考 22 1064 動画名 今更だけど東方M-1『やくもチェン(決勝)』に絵をつけてみた。(フル) 前回順位 初登場 動画ID sm2722260 備考 23 1050 動画名 拉致られて幻想郷Ⅱ 1話 前回順位 25位 動画ID sm2639617 備考 幻想入りシリーズ 24 1000 動画名 東方 俺も幻想入りしてぇんだ! 7 前回順位 89位 動画ID sm2634260 備考 幻想入りシリーズ 25 993 動画名 ( ゚∀゚)o彡゜えーりん!えーりん! 前回順位 29位 動画ID sm403101 備考 26 988 動画名 【MAD】東方でコンビニ【ブリトラ】 前回順位 299位 動画ID sm2342795 備考 27 966 動画名 霧雨の野望【革新】Act.70 反攻「二重の苦輪」 前回順位 初登場 動画ID sm2662988 備考 28 891 動画名 【MAD】東方ファンタCM 前回順位 97位 動画ID sm1092055 備考 29 880.7 動画名 魔理沙は大変なものを盗んでいきました(高画質・高音質版) 前回順位 34位 動画ID sm201996 備考 30 880.6 動画名 東方永夜抄 Extra上下封印クリア GIL氏(天帝)リプ 1/2 前回順位 初登場 動画ID sm2720325 備考 ピックアップ (作ってみた・彫ってみた特集) P1 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 東方樹脂粘土9~洩矢諏訪子~ 動画ID sm1798796 備考 P2 動画名 サンドブラストで魔理沙グラスを作ってみた 動画ID sm1945493 備考 P3 動画名 なんとなく映姫様を彫ってみた 動画ID sm2567785 備考
https://w.atwiki.jp/katamematome/pages/399.html
作品データ タグ: アニオリ固め ハロウィン メデューサ 大量固め 女の子 放置される 石化 立てかけられる 自爆 落下する 解除可能 転倒 鏡を見て石化 ジャンル アニメ 種類 石化 性別 女の子 内容 ハロウィンの夜に現れた謎の少女、アリサ・サザンクロスによって小雪、桃華の二人が石にされます その後、冬樹の作戦でアリサは鏡を見てしまい自分自身を石化してしまいます 小雪と桃華は石化解除シーンがありますが、アリサは解除シーンがなく、石化したままなのにいつの間にか姿を消してしまいます(アリサの石化シーンはよく聞くとアリサが苦しむような声が聞こえます) アリサの石化はアニオリで追加された要素だったと思います(神改変) 余談ですが、アリサを演じた矢島晶子さんはBLOOD+で宮城リクを演じており、そっちの方でも固まっています また、敢えて狙ったかのようにアリサはこの回以降も映画を含む状態変化形の話に絡んできます 画像・動画 タグ: アニオリ固め ハロウィン メデューサ 大量固め 女の子 放置される 石化 立てかけられる 自爆 落下する 解除可能 転倒 鏡を見て石化 リンク あったら 批評・コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tamakagura_battle/pages/274.html
D魔理沙 タイプ:雷/闘 1.恋色マジック ターン終了時、30%の確率で相手の装備をどちらか無効化します。 2.魔法を操る程度の能力 特殊スペルでダメージを受けると、ダメージの1/8だけ自分のVPが回復します。 重複弱点(3倍): 弱点(2倍):地理 抵抗(1/2倍):虫岩鋼雷闇 重複抵抗(1/3倍): 無効: 種族値・同タイプ比較 雷/闘 HP 攻撃 防御 特攻 特防 速度 合計 D魔理沙 110 105 105 50 110 65 545 A衣玖 100 50 90 135 90 80 545 A一輪 110 40 80 120 110 70 530 らいちゅう 100 120 75 65 90 110 560 スペル スペル名 属性 分類 威力 命中 消費 詳細 備考 ラジアルストライク 雷 物理 60 100 0 20%の確率で、相手を麻痺させます。 消費0。全体的に消費が重いため以外と大事。 イベントホライズン 雷 変化 - 200 10 相手を麻痺させます。 上手く使いたいが、呼ぶ地面に刺さらないのが厳しい。スキルにより永琳カードは怖くない。 スウィープアサイド 闘 物理 90 100 25 20%の確率で、相手を怯ませます。 メインその1。命中重視。 ウィッチングブラスト 雷 物理 100 100 30 20%の確率で、相手を麻痺させます。 メインその2。特殊AT相手なら燃費の重さはあまり気にならない。 エスケープベロシティ 風 変化 - - 20 先攻で使用します。使用時のVPにより、使用ターンのみ回避率が上昇します。(3/4以上:+1000、3/4未満:+2倍、1/2未満:+20) 耐久型のお供である回避技。装備破壊スキルと良相性。 イリュージョンスター 雷 変化 - - 20 5ターンの間、特殊攻撃のダメージを半減します。交代しても効果は継続します。 自身の強化、後続サポート、どちらの面でも優秀。 ミアズマスウィープ 風 物理 80 100 10 30%の確率で、自分の回避が1段階上がります。 出番は無くはない。 サングレイザー 闘 物理 120 85 30 20%の確率で、相手を麻痺させます。 メインその3。威力重視。スウィープと消費に差はほぼない。 考察 基本評価 高い火力、高い速度、控えめな耐久が基本である魔理沙系列だが、 D魔理沙は控えめな火力、控えすぎた速度、高い耐久と正反対な性能。 さらに、魔理沙系列で唯一攻撃スペルが物理一本と、まさに異端児。 Dコダマとして見れば丸く収まった性能ではある。 しかし本当に丸すぎて尖ったところがない。攻撃技は燃費の悪い属性一致技とあまり補完の効かない風サブのみ。 単属性相手なら一致技だけで全属性に等倍以上で通るが、複合次第で簡単に止まる。おまけにどちらも無効属性アリ。 アタッカーとして見た場合、同属性で広範囲、1.5倍ナイヘを持つA一輪にどうしても見劣りする。 そのため、麻痺や障壁を絡めて器用に動き回るのが重要となる。やはり魔理沙らしくない。 一方で、魔理沙系列お馴染の装備破壊スキルもVP回復スキルもこの耐久ならかなり活かしやすい。 特殊壁で後続のサポートをしつつ、麻痺や装備破壊で相手のパーティをボロボロにしていこう。 運用方法 弱点は少ないが半減も大して多くないので、属性受けとしてはあまり期待できない。 一方で、特殊アタッカーとの殴り合いはVP吸収スキルや壁により、多くのコダマを相手できる。 そのため、特殊コダマに出して、そのコダマや後続に麻痺を撒いたり装備を潰したりするのが仕事となる。 一方で、地属性を呼びやすく、雷技はもちろん、麻痺も入らない。 特殊相手であれば交代際に闘技を当てたり壁を張ったりして殴り合いを制する可能性はある。 しかし基本的には後続に任せたい。 この点に限らず、障壁を張ったり、麻痺で相手コダマの速度を奪ったり、装備を潰したりといった仕事は 単体だけでなくパーティ全体との連携次第で最大限活かせるようになる。 中速コダマはこういった仕事の恩恵を受けやすい。特に、装備で対策されがちな状態異常撒きはより顕著である。 例えば、Tメディスン、H雛、T小鈴などは上記を満たすのに加えてD魔理沙の誘う地技にも耐性があり、相性はよい。 なお、対特殊アタッカー性能についてばかり記述したが、物理耐久も十分にある。 ただ、スキル2の恩恵を受けられないため燃費の悪さが少々気になる。壁も意味を成さない。 また、数は少ないが地/霊コダマには手も足も出ない。見かけたら大人しく選出は控えよう。 BP振り まずは耐久を活かすため、HPには最大限振りたい。 残りは防御や特防に回すのも良いし、単体ではHPを減らす手段が攻撃技しかないため攻撃に振るのもよい。 また、速度に振らない場合、最速S115以上の相手は麻痺していても速度が下回る。意識するなら調整もアリ。 装備候補 回復装備:高耐久、回避スペルと相性が良い。VP回復をスキルに頼るなら、優先度は酒虫<星熊盃、セラフィム 火力上昇:物足りない火力を補うなら。 被ダメ軽減装備:相手させたいコダマに合わせて。 猛毒付与:攻撃を受けられてしまう相手がいるなら。運に頼るものの発動さえすれば相性はよい。 コメント欄 名前
https://w.atwiki.jp/v-ranking/pages/120.html
KAITO新曲ランキング KAITO新曲ランキング #4 sm2366125 『KAITO・ミク』カンタレラ『オリジナル』KAITO SUPER HIT!14位 sm2402925 美しければそれでいい (VOCALOID KAITO)KAITO SUPER HIT!19位 sm2374028 【KAITOオリジナル曲】今夜もセフセフ【ボカロ互助会】KAITO SUPER HIT!21位 sm2373272 【替歌集】KAITOで替歌4連発♪【第二弾】KAITO SUPER HIT!22位 sm2364179 オリジナル曲「紅の花」 KAITOKAITO SUPER HIT!23位 sm2396808 初音ミク が オリジナル曲を歌ってないよ「変は戦争」 新曲01位 sm2353557 【KAITO】木蘭の涙(弾き語りVer.) 新曲02位 sm2360273 KAITOのオールナイトアイス第四回【ミクと祝う誕生日】 新曲03位 sm2373953 【うろたんだー挿入歌を作ってみた】はちすずめ【KAITO+初音ミク】 新曲04位 sm2408017 【対象a替え歌】KAITOに対象あいすを歌ってもらった 新曲05位 sm2372734 【KAITO】MOTHER より Pollyanna【カバー】 新曲06位 sm2347353 KAITOでサトミタダシ(ペル2ver.) 新曲07位 sm2398688 【セフセフ】がんばれスイミー【替え歌】 新曲08位 sm2338468 KAITOで『宇宙貨物船クロネコヤマト』四重唱 新曲09位 sm2354771 「サイハテ」をKAITOに歌わせてみた 新曲10位 sm2412926 KAITOで魔理沙は大変なものを(フル) 新曲11位 sm2345078 KAITOで今夜はブギー・バック~NiceVocal~ 新曲12位 sm2367927 KAITOが歌う『夢をあきらめても』【オリジナル曲・パイロット版】 新曲13位 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 sm2402966 うちのKAITOに『いい日、旅立ち』を歌ってもらった 新曲13位 sm2419637 【KAITO】花は桜 君は美し(まさかのプレ版) 新曲15位 sm2328536 KAITOが歌う「木蘭の涙」【泣き落としver.】 新曲16位 sm2388945 【KAITO】ね~え? 新曲17位 sm2299389 【KAITO】ラブ・ストーリーは突然に【再うp】 新曲18位 sm2340501 【ときメモGS2DS】KAITOが「STAY」を歌ってくれた【発売記念】 新曲19位 sm2309613 【KAITO MEIKO】A.S.A.P. 歌ってもらった(改) 新曲20位 sm2361922 【KAITOオリジナル曲】おれさまかいとのうた【ザ・手抜き】 新曲20位 sm2371665 KAITOとレンがエイトメロディーズを歌いました(full版) 新曲22位 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 sm2349104 KAITOのアクエリオン【FULL】 新曲23位 sm2368321 【KAITO】ニンギョヒメ【ちょびっツED】 新曲24位 sm2349776 KAITOがお誕生日ありがとうの歌を歌うそうです。 新曲25位 sm2402330 KAITOが超ガチで『嗚呼! 逆転王』を歌った 新曲26位 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 sm2324289 KAITOがうちにやって来る 新曲27位 sm1961177 【エアーマンが倒せない替え歌】ロボット声が治せない【KAITO】PICKUP1 sm2026015 喋らせてみた「よくわからないラジオ・2」 KAITOPICKUP2 sm2212365 おはようからおやすみまで暮らしを見つめるのはをKAITOでドラマにしたPICKUP3 sm1545960 VOCALOIDで「らき☆すた」吹き替えてみたPICKUP4 sm2348307 【KAITO】オリジナル曲 「青」【誕生日祝い】ED sm2308816 【KAITO】まずは練習してみた【喋ります】OP sm2375925 【KAITO】KAITOが焼肉レストラン南大門CM imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。
https://w.atwiki.jp/frontmission3/pages/326.html
名称 内容 入手 方法 期間 Graphic 1 グラフィック1 はじめから - Graphic 2 グラフィック2 はじめから - Graphic 3 グラフィック3 はじめから - Graphic 4 グラフィック4 はじめから - Graphic 5 グラフィック5 はじめから - Graphic 6 グラフィック6 はじめから - Graphic 7 グラフィック7 はじめから - Hodaka 水城舟 穂高 お宝フォト 『日本/その他/帝北大学/Waht's New!/ミス帝北大/薫風姫 写真1/ダウンロード』でダウンロード - Allisa アリサ お宝フォト 『日本/その他/帝北大学/Waht's New!/ミス帝北大/薫風姫 写真2/ダウンロード』でダウンロード - Poster 交通安全ポスター 『日本/政府/日本警察/今後の予定/ダウンロード』でダウンロード STAGE09 VirusBomb ウイルスボム メール(リュウ):マネーメイカー「ヨロシク!」 - Game Xday in London 『USN/企業/サイナミックソフト/トピックス/新作ゲーム紹介』でダウンロード - ZenithRev ゼニスレヴの3DCG 『オーストラリア/その他/ロースパイト/ダウンロード/ダウンロード:ゼニスレヴの3DCGイラスト』でダウンロード - DregM2C ドレーグM2Cの3DCG 『USN/その他/イントレピッドステュピッド/ダウンロード/ダウンロード:ドレーグM2Cの3DCGイラスト』でダウンロード - MerredinM1 メレディンM1の3DCG 『USN/その他/イントレピッドステュピッド/ダウンロード/ダウンロード:メレディンM1の3DCGイラスト』でダウンロード - UMA 珍獣ボルヴァディンガー 『日本/政府/外務省/コラム外交官』でダウンロード STAGE01~08 PoliceDog ルーピーくん メール(美穂):さくら小2年3組「こうつうあんぜん」を参照 - Hodaka2 水城舟 穂高 お宝フォト2 メール(亮五):水城舟穂高「お手紙ありがとう」を参照 -
https://w.atwiki.jp/shfarts/pages/820.html
アリサ・イリーニチナ・アミエーラ -神機銃形態(ガンフォーム)装備- 商品画像 情報 登場作品:ゴッドイーター 定価:5,040円 受注開始:2013年05月24日(金) 16 00 受注締切:2013年08月04日(日) 23 00 発送開始:2013年10月26日(土) 商品全高:約140mm 付属品 手首:×6(右×3、左×3) 表情:×2 武器:神機(銃形態) その他:専用台座 キャラクター概要 アリサ・イリーニチナ・アミエーラ参照 商品解説 良い点 悪い点 不具合情報 関連商品 アリサ・イリーニチナ・アミエーラ アリサ・イリーニチナ・アミエーラ -GOD EATER 2 EDITION-S.H.Figuarts コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/th_izime/pages/42.html
#このSSはフィクションのさらにフィクションであり 実際の東方projectおよびファン間のデファクトスタンダードとは 一切関係ありません。 内容は鬱SSなのでご用心、ご用心・・・ ・・・ 霊夢は飛んでいた。 ふらふらと、方向安定のない飛び方をしていた。 その顔には生気がなく、物憂げな何かが浮かべられている。 彼女の眼には、眼下の、永遠に続くかと思われるような 鬱蒼とした魔法の森に向けられていた。 焦点は合ってはおらず、それらの光景は、ただ退屈に後ろへ流れていく。 霊夢の手には、風呂敷でくるんだ物品が携えられていた。 それはアリスと魔理沙に送り届けられるはずの品物だ。 別に珍しい品物ではない。たいしたことのない食料品とか医療品、 衣類の替え、その他もろもろの消耗品だ。 そんなものを霊夢が二人に送り届けるなど、普段ならありえないことだ。 ありえないはずのことだった。 アリスも魔理沙も生活能力を持っていたからだ。 今はちがう。すべてが以前と変わってしまった。 霊夢ははっと我に返った。いつの間にか高度が落ちて梢をかすめていたのだ。 おかげで方位まで失いかけていた。深呼吸して、高度を取り戻す。 アリスの家は意外と近くにあった。 霊夢は目的地を見つけて、今度は溜息を吐いた。 また今日も、逃げ出してしまいたい現実に向き合わねばならない。 逃げることのできない現実に苛まれなければならない。 身震いがした。恐怖だ。下腹部から何かがこみあげてくる気がした。 荷物だけ軒先に置いて帰ってしまいたい。 それができたらどれだけ幸せになるだろう。 霊夢はそんなことができないことを知りつつ、しばし妄想にふけった。 あのドアの内側では― ・・・ 「いらっしゃい、霊夢」 ドアを開いたのは当然ながらアリスだった。 以前のようなお洒落な格好をしていないアリスだった。 作業着に近い、はっきりしない色の服に、薄汚れたエプロン。 霊夢はアリスのその格好を見てひどく心が痛んだ。 初っ端でしかないというのに。 「・・・これ、頼まれてた品物」 つとめて平静を装って、風呂敷をアリスに手渡す。 アリスは『いつもご苦労様』とだけ言ってそれを受け取った。 「じゃあ、霊夢。上がって。魔理沙が待ってるわ」 そうだ、魔理沙が待っている。魔理沙が霊夢を待っている。 そして待たせている以上、霊夢は魔理沙に会う義務がある。 それが途方もない苦痛だった。なぜならば― 「あ、あの・・・」 霊夢の、その一瞬の躊躇に対し、アリスは容赦しなかった。 「霊夢、貴方の、義務でしょ」 「わ・・・解ってるわよ」 アリスはさして広くもない廊下をスイスイと進んだ。 その後ろに続き、一歩を踏み出すごとに、霊夢は自分の脈が早まるのを自覚した。 もう何十回も訪れてすべての配置を覚えているはずの廊下だが 霊夢にはそれが毎回別のものに感じられた。 アリスの周囲には人形がいなかった。 今、人形たちはすべて家の仕事のために働いていた。 アリスが趣味で人形を動かす余地はあまり残っていないのだ。 ・・・ アリスが問題の部屋のドアをそっと開いた。 「魔理沙、霊夢がきたわよ」 そう告げながら。優しい、慈愛すら感じ取れる声だった。 本来なら霊夢が魔理沙にそうしてやるべきことなのだが それを聞いて霊夢は更に動揺し、脈を乱し、酸欠を覚えた。 「霊夢」 アリスは促した。霊夢は促された。 そのまま二人は部屋へ入っていった。 部屋は薬品の匂いで満たされていた。 綺麗に片付けられていた。 机と、その上にあるいくつかの薬物のケースと、魔法瓶以外には 白いベッドしかそこには存在しなかった。 魔理沙はそこにいた。 我らが、普通の魔法使いの霧雨魔理沙がそこにいた。 アリスが語りかけた。 「魔理沙、貴方の大好きな霊夢が来たのよ。ほら」 魔理沙は動かなかった。 力なくベッドに横たわり、その眼は虚空に向けられ 自分を呼ぶ声に応じてその喉から言葉が返されることもなく アリスの家に未曾有に蓄えられたマジックアイテムを物色するでもなく 挨拶がわりに皮肉や軽口を叩くでもなく ただ横たわっていた。 霊夢はいまにも耐えられなくなりそうだったが、必死で耐えた。 耐えるしかなかった。 魔理沙をこうしたのは自分の責任なのだから。 弾幕ごっこの事故で魔理沙の人間性を失わせしめたのは自分なのだから。 魔理沙の額に針を突きたて、前頭葉に損傷を負わせてしまったのは 他でもない、この博麗霊夢なのだから。 アリスが魔理沙に肩を貸して(魔理沙は動かなかったが)上体を起こさせても 魔理沙はやはりそれに反応しなかった。 これこそが、逃げ出したい現実に他ならなかった。 霊夢は泣き喚き叫びたい衝動にかられた。 自分の頭に、この針を、魔理沙にしたのとおなじように突き立てて 死んでしまいたいとさえ思った。 罪悪感が人を殺すことがあるなら自分を殺して欲しいと願った。 だが、霊夢がどれだけ現実逃避したいと願っても、現実が変わることはない。 魔理沙はこうなってしまった。おそらく残りの一生を同じくして過ごすのだろう。 彼女の周囲には人形たちがいた。容態を観察し、尿瓶を取替え、 寝返りをうつのを手伝う、アリス手製の人形たちが。 今の魔理沙は、それらの人形と戯れたりしない。 神社にやってきて茶をせがむこともない。 魔法図書館から蔵書をふんだくることもない。 マスタースパークを撃つことも、スターダストレヴァリエを繰り出すことも 霊夢やアリスを霊夢やアリスであると認識することも 白い歯を見せて悪戯っぽく笑うことも もう無いのだ。 ・・・ 霊夢に土下座までされた永琳は、すぐに事態の深刻さを認識して 魔理沙を救おうとすべての手段を試みてくれた。 そのおかげで、魔理沙は一命を取り留めた。 少なくとも、自発呼吸が停止したり、心臓が止まったりすることはない。 あの長い針が深々と頭蓋内を貫通したことを考えれば、奇跡だった。 しかし、魔理沙は生命以外のすべてを失った。 外界からの刺激に反応することがなくなってしまったのだ。 それっきり、霊夢の周囲は変わってしまった。 神社を人妖が訪れることは極端に減り、たまに来る者の態度はよそよそしくなった。 我侭放題だったレミリアが、神社を訪れる目的を、霊夢を励ますことに切り替えた。 萃香は霊夢のお下がりの巫女服を着て、境内を掃除するようになった。 紫が博麗大結界にちょっかいを出すこともなくなった。 だが、本来ならば喜び感謝するべきであろう、それらの配慮は、 かえって霊夢の神経をすり減らせることになる。 霊夢から見ると、皆から『魔理沙のために時間を使え』と言われているように感じるのだ。 その中でも、霊夢にとって際立って受け入れがたいものが、アリスだった。 最初、動かなくなった魔理沙に縋り付いて、連日のように号泣していたアリスだった。 いつの間にか魔理沙の介護をすべて引き受けるようになったアリスだった。 魔理沙を愛していたアリスだった。 霊夢は魔理沙につきっきりでいることなど、到底できない。 博麗の巫女の使命が霊夢を束縛した。大結界の管理や幻想郷の秩序維持は 到底、魔理沙の介護と両立できるものではない。 その意味では、アリスの献身は何よりもありがたかったが 愛する者が植物状態になっても世話を続けるアリスを見ることは 霊夢の中に、更なる罪悪感を根付かせ、精神を滅入らせた。 なぜならば、霊夢は、魔理沙だけではなく、アリスの愛と、その私生活までを 完全に破壊したということなのだ。 ・・・ 「いい、霊夢。私は幸せなのよ」 アリスはそう言う。 「大好きな魔理沙とずっと一緒で居られるんだから」 アリスはそう言って抱きしめた魔理沙の背中を撫でる。 「でもこれは、私から魔理沙への愛。私の満足。わかる?」 アリスの眼差しは穏やかだったが、それでも霊夢は、その視線が自分へ向けられたとたん 蛇の視線に射竦められたように硬直してしまうのだ。 「魔理沙が本当に欲しいのは私の愛じゃない」 動けない。 何度か聞かされたその台詞に、動悸が強まり、背筋を冷たいものが伝い、 視界がモノクロになっていく。 「だから、霊夢。魔理沙に愛を注ぐのは貴方の仕事よ」 背後でドアの閉まる音がした。アリスはもう部屋にはいなかった。 『魔理沙が本気で愛していた、貴方の』 視界に色彩が戻る。そこにあるのは先程とおなじ、薬品臭い白い部屋。 そして魔理沙。魔理沙と自分の二人だけだ。 解っている。これはアリスの復讐なのだ。 彼女はけして魔理沙と自分を引き離してはくれないだろう。 死ぬまで魔理沙と対面させ続けるだろう。 魔理沙を壊した現実から逃れさせてはくれないだろう。 「・・・ごめんなさい」 霊夢の頬を涙が伝った。 「ごめんなさい、ごめんなさい」 霊夢は、上体を起こした姿勢のままの魔理沙にしがみつき 嗚咽し、涙し、懺悔の言葉を繰り返した。 「魔理沙、アリス、ごめんなさい、お願い許して、ゆるして・・・ゆるし・・・」 ただ霊夢のすすり泣く声ばかりが、部屋に響いたが 魔理沙の瞳孔は何も映すことはなかった。 ・・・ 「最近わかってきた。パワーだけじゃ駄目なんだ、霊夢に勝つには・・・」 アリスは魔理沙とのあの日の会話を思い出し 紅茶が冷えきっているのも忘れて物思いに耽った。 止めておけばこんなことにはならなかっただろうか。 いや、そんなことはできなかっただろう。 猛烈に努力している魔理沙は輝いていた。 あの輝きをどうにかするなど、自分にできることではなかった。 霊夢を目標にした魔理沙の近くでは、自分の存在感など霞んでしまうのだ。 でもまさか魔理沙が霊夢を追い詰めるほど強くなるなんて。 その結果の事故。霊夢の焦りが針を射る手を狂わせた。 「もしかして私はこれを望んでいたのかもね」 もう、どうでもよかった。 魔理沙と毎日一緒にいられる。もう何も恥ずかしがることなどない。 何も心配することもない。ただ魔理沙に無条件に愛を注ぎ続ければいいだけの毎日。 恋敵に怯えることのない毎日。 人形ではない、本物の魔理沙と一緒の、毎日。 平穏で充実した、そんな毎日が、どこか苦痛で寂しかった。 魔理沙がアリスのものになることはない。 一方その頃、パチュリーはというと 魔理沙が来ないなら小悪魔をちょいちょいと弄くって 赤毛時代の魔理沙を作ってお茶を濁そうとか考え なんか「だぜ薬」を調合したり、咲夜に裁縫をさせていたらしいのだが それはまた別の話である。 おわり 最高だ 鬱さ加減と最後の笑いも -- 坂 (2008-10-29 21 13 02) なるほど、窮鼠猫を噛む・・・じゃないがありえる話だな。 でも、あまりにも霊夢が可愛そうだ・・・てかパチュリーww -- ナナシサソ (2008-12-24 09 44 10) 鬱になる・・・と思ったら最後で吹いた -- 名無しさん (2009-02-17 19 22 05) 霊夢とアリスが不憫すぎる・・・魔理沙だけのためにこんなに狂えるのか -- 名無しさん (2009-02-18 02 06 46) 本編でパチュリーについて一言も触れられてないからおかしいと思ったら…。 何だよ「だぜ薬」ってwww -- 名無しさん (2009-03-07 16 54 32) 普通にある話ですよね。 仕方ないこれだけはしかたない。 ボクシングなんかが良い例。 それに挑んできているのが魔理沙なんだからこう言う事故は覚悟の上と思うし。 まあ周りにはそんな覚悟ないか。 -- 名無しさん (2009-03-16 13 51 15) 「だぜ薬」ほしいぜ!・・・やっぱりいいのぜ。 -- 名無しさん (2009-04-11 22 31 21) 2009-03-16 13 51 15 殺さない為に断幕ごっこなわけでだな。 っていうか魔理沙ころしたら魅魔が暴走するだろ。 儚月抄の天狗の言動からみるに別段霊夢が死んだら幻想郷終了ってわけじゃないみたいだし。 -- 名無しさん (2009-05-27 08 35 55) ↑ここはリアリティよりもシチュエーションを楽しむ場所だと思うなぁ。 -- 名無しさん (2009-05-27 08 46 46) 魔理沙ごときが調子に乗るからこうなる -- 名無しさん (2009-05-28 21 34 06) ↑魔理沙とヤムチャを一緒にするなよww -- 名無しさん (2009-05-31 00 54 20) だけど鬱になりそうだったどころか当分全てのやる気が失せたwww けど「だぜ薬」なら絶対欲しいけどね -- 名無しさん (2009-11-08 05 15 25) 魔理沙とアリスかわいそう。俺、鬱になった。 -- 天内 (2010-03-24 16 37 01) でも俺はこあもなかなかに可哀想だと思うんだぜ -- 名無しさん (2010-03-25 14 04 41) アリス…おい霊夢 -- 名無しさん (2010-05-01 21 01 55) きれいな鬱だな こういうの好きだわ -- 名無しさん (2010-11-09 01 39 43) 植物人間、薬中廃人、半身不随…魔理沙…涙 -- 名無しさん (2012-05-16 20 11 21) 最後www哀愁漂う雰囲気と俺のファンタ返せwww -- 名無しさん (2012-05-22 00 39 30) 「だぜ薬」に不覚にもコーラ吹いてしまったww -- 名無しさん (2012-07-25 21 58 56) だぜ薬ww -- … (2014-08-20 16 09 36) だぜ薬w大爆笑してしまったww -- 上海人形ww (2014-11-04 19 15 46) これ全員可哀想だよな。 -- 名無しさん (2015-01-21 21 47 37) だぜ薬? なにそれおいしいの? -- ぴーなっつさん (2015-03-14 08 46 20) だぜ薬ってなんだwwwwwwwwww -- 名無しさん (2015-05-25 17 23 48) 紺魔理沙 -- 名無しさん (2015-06-15 15 39 53) こうゆうのっていっつも アリス×魔理沙とか魔理沙×アリスとかだなぁ れいむが可愛そう。 -- 名無しさん (2015-11-16 17 04 23) では、「だぜ薬」を飲んでしまった、俺の後にコメする人です、どうぞ! ノリの良い人がいればいいが… -- キング クズ (2016-07-10 05 58 48) 謔イ縺励>亊 -- 名無しさん (2016-10-18 14 59 19) 名前 コメント